秋の気配

暑かった夏もようやく過ぎ、涼しい秋の空気を感じられる季節になりました。
今年の夏は本当に厳しい暑さでしたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。朝晩は少し肌寒くなってきていますので、体調管理にはお気をつけください。

さて、当院から皆さまに近況のお知らせです。

〇新しい仲間が加わりました

7月から非常勤医師が、8月から常勤看護師が新たに加わり、より充実した体制で診療を行っています。

  • 新しい先生について
    放射線科・内科の経験が豊富で、高齢の患者様を多く担当されてきたご経歴があります。説明も丁寧で、先日はバンパータイプの胃瘻交換を在宅で実施しました。レントゲンと造影剤を駆使し、安全な方法を提案してくださいました。今後の活躍にもご期待ください。


実施した際のレントゲン写真です。適切に交換できたことを造影剤を使用して確認しました。

  • 新しい看護師について
    基幹病院での長い経験を持つ穏やかな方で、患者様やご家族に安心をお届けできる存在です。

〇地域連携への取り組み

8月には、近隣病院の地域連携室を訪問し、当院の特徴を直接お伝えしました。その際にいただいた質問をまとめましたので、共有いたします。

よくある質問と当院の対応

訪問体制:医師・看護師・ドライバーの3名チームで訪問します。
レントゲン検査:その場で撮影・結果説明が可能です(読影は専門医対応)。
お車代:いただいておりません。
抗がん剤・分子標的薬:在宅で継続可能です(肺がん・消化器がん・乳がんなど対応実績あり)。
人工呼吸器管理:カニューレ・胃瘻・カテーテル管理も対応。レントゲンで確認可能。
胸水・腹水穿刺:実施可能。
緩和治療・麻薬管理:クーデックエイミー(院内あり)やその他デバイス対応可能。
鎮静剤の持続投与:シリンジポンプ(院内あり)使用で、対応可能。
訪問看護連携:札幌市、石狩市、当別含む多数の訪問看護ステーションと連携。
終末期の治療方針説明:患者様・ご家族への説明はお任せください。
早期退院支援:訪問看護・ケアマネ・バックベッド登録など当院で調整します。
皮膚科診療:皮膚科医が在籍。
バックベッド確保:連携病院と協力。
慢性疾患・認知症:疾患を問わず対応します。

特に、在宅で抗がん剤の内服継続が可能であることは、多くの方に驚かれます。肺がんの分子標的薬をはじめ、レントゲン・血液検査で評価しながら安全に継続できます。

訪問診療=治療の中断ではありません

「訪問診療に切り替えると、これまでの治療はすべて中止しなければならない」――そんなイメージをお持ちの方も少なくありません。
しかし、当院ではそのようなことはありません。訪問薬局と連携し、可能な限り、これまでの治療を継続できるよう対応しています。患者様やご家族のご希望に沿った形での診療を大切にしていますので、まずはご相談ください。

〇訪問看護ステーションとの強力なネットワーク

当院は、札幌市、石狩市、当別の多くの訪問看護ステーションと連携しています。特に、熱心で信頼できるステーションさんや看護師さんとの関係を築いてきました
住所を教えていただければ、そのエリアに対応できるステーションをご紹介できますので、ご安心ください。

実際に、訪問看護ステーションの方から患者様をご紹介いただくケースはとても多く、「連携がスムーズで助かる」とのお声をいただいています。医療・看護・薬のチームで、患者様にとって最適な在宅医療を実現することが、当院の使命です。

最後に

札幌でも訪問診療クリニックは増えていますが、当院は日々学び、特徴を増やしながら、一件一件に丁寧でスピーディーな対応を心がけています。
ご紹介・ご相談をお待ちしております。

 

追記
9月28日日曜日に、札幌シティクリニック院長石井先生主催のライブイベントに
当院副院長の伊藤が出演します。
チケット発売中なのでご興味あればそちらは伊藤の方まで連絡いただければと思います。

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